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その関わり方で、本当に安全でしょうか?リスク管理できていますか?褥瘡・皮膚トラブル編

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本日は褥瘡・皮膚トラブル編です。

 

学生や新人セラピストのみなさんへ。

 

褥瘡はご存知ですか。

 

 

褥瘡とは

臨床的には、患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきり等になった場合、体と支持面(多くはベッド)との接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすものをいう。一般には床ずれ(とこずれ)とも呼ばれる

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

いわゆる床ずれというものですね。

 

褥瘡は、長時間同じ姿勢による皮膚の圧迫で起きてきますが、食事がとれておらず栄養が足りない場合も皮膚の状態が悪くなり、より床ずれが起きやすい状態となります。

 

ここでまず、皮膚の状態の観察や栄養が取れているかの確認が大切になってきますね。

 

特に骨突出部でできやすい為、自力での体位変換が困難な方にはクッションなどを敷いてポジショニングが適切にできているかの評価も必要です。

 

 

 

ここで質問です。

 

 

 

みなさんは拘縮予防として関節可動域運動を行う際、ちゃんと注意できていますか?

 

 

 

例えば仙骨から坐骨にかけて褥瘡がある患者さん。対麻痺で股関節の屈曲拘縮が進んできているとしましょう。

 

 

 

我々は出来る限り標準型車椅子に起こしたい、そのためになんとしてでも股関節屈曲角度は維持しておきたい、改善させたい、などと考えると思います。

 

 

 

 

ですが、ただ単に何にも考えずに運動を行うと、股関節屈曲運動に伴い臀部、坐骨、場合によっては仙骨部までの皮膚へ伸張ストレスがかかります。

 

 

つまり、何が言いたいかと言うと目の前の機能を改善させたいからと言って、やみくもに行動するのは危険。逆に皮膚トラブルを悪化させてしまう可能性があるということです。

 

 

 

学生の皆さんも特に注意してください。

 

必ず、関節可動域運動を行う際は事前に皮膚の状態や食事量、褥瘡ができていないかの確認を怠らないように注意しましょうね。

 

そして関節可動域運動時も、皮膚にどんなストレスがかかっているのかもイメージしながら進めてください。